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2010年1月 5日 (火)

マルの大粒の涙

早いもので、マルが亡くなってから明日で一週間です。

喪失感は大きいものの、チコの世話に追われる日々なので、辛うじて酷いペットロスには陥っていません。

12月30日(水)、マルは午後3時過ぎに入院先の動物病院で、緊急処置の甲斐も無く息を引き取りました。

12月27日(日)の夜7時過ぎに、アイロンをかけていた私のそばに来て、座っている私のひざの間に入り込んできました。ホットカーペットがついていて、マルには私の上着をかけてあげていたのに酷く震えていました。仰向けにして身体の様子を見てみたら、おなかの皮膚がやけに白く見えました。歯茎、目の裏、耳の裏も白く、明らかに貧血だとわかりました。お腹も張っているような感じで押さえると息苦しそうな声を漏らしていました。

夜9時から開く、夜間の動物病院に駆け込み診察…血圧が低すぎて血液を採るのも大変な状態でした。その後検査の結果、レントゲンと超音波で脾臓辺りに大きな腫瘍ができてるのが見つかり、胃と腸を圧迫していると。とりあえず、その日は朝6時ごろまで夜間病院に預け、静脈点滴とのことでした。

しかし、朝方3時半に夜間病院から電話…身震いするほどの恐怖心が湧きました…

マルの様子が連れて行ったときよりも悪化していて、血液検査の結果も悪い。もしかしたら、すでに脾臓が破裂して腹部に出血が始まっているかもしれない。緊急手術をするかの判断をしてほしいと。

ダー様、息子たちを起こし、朝4時前には家族全員で病院に到着。

  1. すぐに脾臓摘出手術を受ける…ほとんどの場合が血管肉腫という悪性のもの。破裂していたらお腹にがん細胞が広がってしまい、術後の余命は一時回復して自宅に戻れても1ヶ月ほど。でも、良性の可能性もある。
  2. お腹を圧迫して出血を止める…運良く止まっても、腫瘍は残り、いつ破裂するかわからない。
  3. このまま、何もせず、自宅に連れて帰る…余命は1~2日ほど。

15分から20分くらいの間でどうするかを選択してほしいと…。どうしたものか…うろたえましたが、皆の意見を聞きました。

ダー様は、一番触れ合って可愛がっていた私の意見を尊重する。長男は苦しい思いをさせても余命短いならば、痛い手術はやめてあげたい。次男は良性かもしれない希望にかけて手術したいと。時間はありませんでした、気持ちはぐらぐら揺れました。圧倒的に悪性が多く、術後も苦しいと聞けば『連れて帰る』と言ってしまったし、『小型犬の老犬は心臓が悪くなる子が多いのに、マルはとてもきれいな心臓をしていて雑音もしてなく、手術に耐えられるかも知れない』と言われれば、イチかバチかの希望を込めた手術を希望するか…

マルは意識が無く、ぐったりしているのかと思いきや、意識ははっきりしていて尻尾もブンブン…しっかり生きている姿を見たら…たまらなくなりました。結局手術をお願いして、マルに痛く苦しい思いをさせてしまったのでした。

28日(月)の早朝4時過ぎに緊急手術が始まりました。術後に獣医師さんと話しをしたときに、『よく頑張ってくれましたよ、本当に強い子ですね』と言ってもらいました。

手術後は近所の別の病院に入院となりました。夜間病院を後にするときに、獣医師さんから『がんばるだよ、しっかりね』となでてもらっていました。

28日、29日、30日…3回面会に行きました。2回目の面会のときは小さく切ったリンゴを夢中で食べて、前足フリフリのおねだりポーズが復活、開けた小窓から顔を出して甘えてきました。

そして、3回目の面会の日。亡くなる数時間前でした。その日は抱かせてもらえました。抱きながら、差し出したリンゴを食べようとするものの、口に含んでも噛めずに落としてしまいます。そのときに、マルの両目に大粒の涙がこぼれそうになっていました。『そんなに大きな涙出して~、どうしたの』と、バッグからハンカチを出して拭ってあげたんです。

獣医師さんは、『輸血後のショックも無く頑張りました。翌日の様子で食欲があり、血液検査の結果がよければ退院できます』と言ってくれてましたが、なんとなく『本当にこんな感じで帰れるのかな』という思いがよぎり、帰り際にマルの方を振り返ってしまったのです。2回の面会では振り返らずに帰ったんですが、最後の面会では…見てしまいました。マルは首を伸ばして大きな眼でこちらをじっと見ていました…。帰りたいと鳴かず、お願いのフリフリもせず…。

帰宅後、明日に帰ってくるマルが寝られるように寝床を整え、洗濯物を取り込んで、二階にある古布を探していました。マルの術後服を作ろうと思って探してました。そのときに電話がなり…『マルちゃんの容態が急変しました、今救急処置をとっています。今すぐこられますか?』と…。長男の運転ですぐに病院に行き、処置台の上で目を見開き、口に呼吸の管を入れられている意識の無いマルの姿がありました。もう、これ以上苦しい思いはさせたくなかったです。延命を断りました…

数分後に、バスタオルに包まれたマルを受け取り帰宅しました。『自発呼吸はすでに止まってるけれど、心臓は間もなく止まるでしょう…お力になれず、申し訳ございませんでした…』と。帰宅する車の中、私に抱かれている間に心臓が止まったのではないでしょうか…

マルの涙は、自分がもう帰れないとわかっていた涙なのかと思うと、本当に可哀想な選択をしてしまったのではないかと後悔の念が湧いてしまいます。心から可愛がり、愛しく思って一緒に暮らしていた愛娘・マル。最後の最後で大粒の涙を流させてしまう結果を作ったお母さんを恨んでないだろうか…。あまりにもあっけなく逝ってしまい、ちゃんと行くべき道を行かれただろうか、どこかに迷い込んで苦しんでないだろうか。

そう思うと、目の周りが熱くなります…ごめんね、マル。

翌日の大晦日には、わりと近いところにある大きなお寺の中にある犬猫墓地で家族立会いの火葬をしました。とても丁寧に扱ってくれ、お骨上げもきちんと形になるように拾ってくれました。ダー様が、分骨して持っていられる小さなカプセルを全員分買ってくれました。骨壷に収めるときに係りの方がティッシュに小さな骨を分けてくれました。家に帰りガーゼに包んでカプセルに入れ、大切にしまいました。

埋葬はまだしていませんが、もう少し家にいさせてあげて、暖かくなる前には同じお寺の犬猫墓地にて埋葬してあげるつもりです。

マルの尻尾の毛をもらいました。いつも手放さないものに入れました。マルはいつもすぐそばに居ると自分に言い聞かせている状態です。見えたら良いんだけど…聞こえたら良いんだけど…。いつの日かは必ず会える事を信じて、その日を楽しみにしていたいと思います。

自宅に帰った後は、ひとまず箱に納めてあげました。大好きなリンゴの入っていた箱…ほんのりリンゴの香りが残っている箱です。最後もマルらしい…。買ったばかりの服をかけてあげ、チコマルも一緒の家族全員の写真を納めました。

火葬のためにお寺に行く前に、お花を納めてあげました。私の両親が花を買ってきてくれました。前夜に私が写真にマル宛のメッセージを書いておきました。その後息子たちも書いて入れてました。

寝ているマルの耳元で『さや…(『紗』犬のおやつ)』と囁くだけで飛び起きて欲しがるくらい好きだった【紗】と、私の両親がいつもくれていたチーズも持たせてあげました。実際は火葬のときにマルの口元に置いてあげる形となりました。

火葬の前に、箱から出して直接火葬の台に乗せてあげるので、最後にもう一度抱きしめることができました。冷たくなったマルの耳とおでこに何度もチューをして、お礼を言い『またね、待っててね』を繰り返しました。さようならは一度も言ってません。必ず、また会いますから。

こういう方法は正しいのかわかりませんが…私なりにマルを想ってしてあげています。フードは山盛りのてんこ盛り、お水もいっぱい。大好きなリンゴ…。今後はバナナ、梨、みかんなど、マルが大好きだった果物を欠かさずに置いてあげようと思います。

待っててね、マル。いつか必ずお母さんはマルのいる虹の橋のところを通るから。お母さんを見つけたら全速でおいで!そこから先は絶対に離れることなく、一緒にいられるからね。いつになるかわからないけれど…待っててくれるよね。

チコは、何のことだか理解できてないと思います。13年間一緒に暮らしてきた2匹ですが、不思議なくらいお互いを意識しないでいました。ただの同居犬…そんな2匹でした。仲が良くも悪くも無く…不思議な間柄でした。

今後、このブログは間もなく次男坊が高校を卒業すればお弁当日記としては終了となります。でも、料理嫌い、苦手でも息子たちにこんなことをしてやれた思い出的なものとして残していくつもりです。ワンコとの日々も私の、家族の大切な思い出です。これからも、あまり湿っぽくならずに、老犬チコ婆ちゃんの明るい介護日記みたいにしていこうと思ってます。

私の体調は落ち着いてきましたが、今回このようなことがあって、数日間飲まなくてはいけない薬のことが頭からすっぽ抜けてしまって、飲み忘れが多くなったり…やる気がおきなかったり、だるかったり…体調に波がでちゃってます。チコのお世話で気は紛れますが…マルに見守ってもらわねば。

そして、マルの分も、チコには長生きして欲しい…と願いつつも、急激に衰えたチコの様子を見ると、もしかしたら今年も大きな試練が来てしまうかも…と感じます。精一杯世話をしてあげるつもりです。

居間のテレビの上にもマルの写真。皆の見えるところに、いつでもマルが居ます。

13年間、本当にありがとう。うちの子になってくれて、本当にありがとう。お母さんの事を、一番好きになってくれてて、本当にありがとう。また会おう、必ずまた会おう。待っててね!

クリスマス・イブの夜、ケーキの箱をテーブルに置いたらすぐに感づき、椅子に座ったら即効で隣の椅子に飛び乗り、そのまま私の膝めがけてジャ~ンプ!もっとたくさん、クリームを舐めさせてあげればよかったよ…今度はケーキを丸ごとお供えしてあげるね。いっぱい食べていいよ…

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コメント

更新されているかなぁと軽い気持ちで遊びにきたら・・・
突然のことでホントに驚いています。
読みながら涙が止まりませんでした。
マルちゃんの愛らしさに心動かされ、ワンことの生活に
とっても憧れたあの日。マルちゃんとの出会いがなければ
うちの子との出会いも無かったかもしれません。

マルちゃんが迷わず進むべき道を進み、またいつの日か
ともちんさんと出会えることを祈ってます。

投稿: kako | 2010年1月 8日 (金) 16時00分

記事を読んでいてただ泣いております…。

昨年の自身の境遇と余りにも似ていまして…。
上手く言葉にも出来ないのですが、マルちゃんのご冥福をお祈りいたします。

投稿: かぶとむし | 2010年1月 8日 (金) 20時29分

★kakoさん
ありがとうございます。
新年早々に驚かせてしまってごめんなさい。
マルは本当に特別な存在でした…なんだか不思議なくらい
涙が出なくて…なんでだろうって思う日々です。
プードルちゃんは元気ですか?大切な家族の一員ですよね。
大事に大事にして、悔いの無いようにしてあげてくださいね。

今日は合同葬儀に行きました。ちゃんとお経を読んでいただき
行かれるところにたどり着けたと…信じたいです。


★かぶとむしさん
ありがとうございます。
かぶとむしさんも去年はいろいろありましたものね。
私も…いろいろありすぎました。今年は心穏やかに
すごせたらいいなぁ…

投稿: ともちん | 2010年1月 9日 (土) 15時52分

こんにちは
私は、マルチーズを飼っています
生後6ヶ月で、バリカンまけがブラシまけか
わかりませんが、皮膚がはげて 痒がります。
病院へ連れて行きましたが、なかなかよくならず
ネットで検索してたら、マルちゃんのブログにたどり着きました。たしか2006年頃のブログだったと思いますが、首輪をつけたりして監視をしているという内容でした。それからどうなったんだろうと、次々マルちゃんの内容を読んでいきましたが、、もう、、びっくりして、
涙が止まらず、大泣きしてしまいました。
私は、10年ほど前にもマルチーズを飼ってました
10歳で死んでしまいました。病名は心臓肥大で
薬を2年近く毎日飲ましていましたが、医者にもう後2,3日の命だと言われ、ずっとそばでいました
母親から電話があり、「@@ちゃん後2,3日の命なんだって?お母さんも最後に会いたいから、、迎えにきてくれる?」と言われ、実家まで迎えにいきました。車で5分ぐらいの距離です。そして母を乗せて我が家に帰ると、、、死んでいました・・。
母を迎えに行くとき、「すぐ帰ってくるからね、待っててね」と話しかけると、寂しそうに私を見つめた顔が忘れれません・・。あれから10年たちましたが、未だに
後悔して思い出しては泣いてしまいます
何故、、母親を迎えに行ってしまったのか・・
母親はタクシーで来て貰えばよかったのに;;
私がガレージに行き車に乗り込む音を聞いてたはずなので、寂しさで泣きながら死んでいったのかもしれません・・。
お家に帰って死んでる@@ちゃんを抱き上げた時、オシッコを漏らしていました。
オシッコは出たばっかりで温かいオシッコでした。もしかしたら、玄関の鍵をあけたとき
帰ってきた~~と思って心臓がドキドキしちゃって死んでしまったのかな・・とか・・
悔しくて自分に腹が立ち忘れられません・・。

マルちゃんは13歳でしたね
死は突然やってきます・・。
でも虹の橋で会えるのでマルちゃんはきっと
お母さん~~って走って寄ってきてくれますよ
元気出してくださいね
マルちゃんのご冥福をお祈りします

では失礼します

投稿: まい | 2010年6月28日 (月) 05時39分

★まい様へ

ようこそいらっしゃいませ(^^)
マルの記事を読まれて、色々と思い出されてしまったのですね…

亡くなってしまうと、本当にあれこれと、こうしておけばよかったとか、
もっと色々好きなことをさせてあげればよかったとか、後悔の気持ちが
たくさんわきますよね。私も、未だに思うことがたくさん、たくさんあります。
手術をしなければよかったとか、自宅で看取れなかったとか、そばにいてやれ
なかったとか、一人ぼっちで逝かせてしまったとか…

でも今は、手術を選ばなくても、きっと後悔したんじゃないかと思うように
しています。その時に考えて、苦渋の選択をしたことは、マルのことを想い、
マルを愛しく思ってした決断なんだと…思うようにしています。マルも私たち
がかけて来た愛情はわかってくれていることだと思うようにしています。

亡くなったマルを抱いて帰ってきたときに、近所に住む私の両親がすぐにかけ付け
てくれました。その時に、父がマルに言った言葉が頭にこびりついています。

【たくさん良くして貰ったから、もういいだろう?満足だよな?楽になったよな…】

今はその言葉の意味が良くわかります。
私達なりに、精一杯の愛情はかけてあげられた日々だったと思います。

亡くなった時の状況を思い出すと、胸が苦しくなってしまうのは今後もずっと変わら
ないと思います。まいさんも同じですよね…

今はまいさんには可愛いワンコが、私には年老いたチコが私たちの愛情を受けて
幸せな毎日を送れていると思います。たくさんの生き物がいる地球上で、何かの縁で
一緒に生きれることが出来る小さな命を、精一杯愛情こめてあげたいですよね。

いつの日か、マルに会えるんだと言う気持ちがあるせいか、いつか迎える私の最後の
時が少しだけ怖くなくなった気がします。ちゃんと会えます、絶対に会えますから!

コメントを、ありがとうございました(^^)
皮膚がかゆいのは本当にかわいそうですよね。これから暑くなればなおさらです。
早くよくなりますように、お大事に(^^)

投稿: ともちん | 2010年6月28日 (月) 15時18分

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